2022.05.15

MADE IN GERMANYへのこだわり ロルフベンツのファブリックとレザー

ー Fabric and leather storage facility ー

ソファの張地を選ぶことはお客様にとって簡単なことではありません。

 

なぜなら、ロルフベンツのソファの張り地は、バージンウールやコットン、合成繊維などの230種類以上のファブリックと、アニリン染めから顔料染めまでの100種類をこえるレザーから選ぶことができるからです。1つの張地を選ぶには、単に見た目だけではなく、すべての感覚を使って選ぶ必要があります。想像してみてください、新しいヌバックの匂い、柔らかなビスコースに微かに沈む感触、もしくは光沢感のあるベロアの感触を。その中でも何より肌の感触はとても大切です。それは、ソファに選ぶ張り地こそが、直接肌に触れる素材であるからです。人それぞれ好みはありますが、私たちの長年の経験から、北ドイツではそこの気象条件もあり、カバーはより粗く、固めの肌ざわりのものが好まれ、南に行くと、素材はよりしなやかで柔らかいものが選ばれる傾向があります。

あなたの肌に最適にフィットする張り地が決まったら、工場内の張り地倉庫での私たちの仕事が始まります。

そこは人気の革とファブリック素材が保管されている、巨大な宝石箱のような場所です。商品の価値を考えれば決して誇張ではなく、ここにはロルフベンツの資本が保管されているといえます。そこで従業員は週に数回新しい素材を受け取り、品質の入念なチェックを行います。丁寧且つ持続可能な製造工程で、ドイツ環境省認定レーベル「ブルーエンジェルマーク」の認証を受けた数少ないドイツの生地メーカーとなめし革工場のみが主なサプライヤーです。この信頼関係は、時間をかけて苦労して勝ち得たものです。私たちは各社と幾度の取引を経てから、本格的なコラボレーションを開始しています。

私たちは毎年、数十万平方メートルものファブリックやレザーを使って張り地を製造しています。しかし分類などシステマチックな製造工程の知識があっても、この膨大な量を扱うためには高度な自動化システムが不可欠です。そこで、ロルフベンツのために特別に開発された技術を使用しています。例えばレザーの型作りに最新のレーザースキャン技術を取り入れることで、革を最大限に利用し、廃材を最小限に抑えています。従業員はスキャナーを通して革を一枚ずつ検品し、使用できる箇所をそれぞれの品質カテゴリーに当てはめてシステムに登録していきます。ここは正にハイテクと自然物が出会う場所です。革は単なる素材ではなく、かつて牛を守っていた皮膚だった天然ものです。それは単純にメーター単位で購入されるものではありません。それぞれに虫刺され、引っ掻き傷、穀物や毛の渦などのナチュラルマークがついており、この特性こそが天然素材である証拠なのです。しかし、完璧なソファに座りながら、この動物の一生やその騒動について考えたくはないはずですので、スキャナーと従業員の訓練された目によって革はいくつかのゾーンに分けられ、シートクッションやアームレストとバックレストなどの目立つ表面と、ソファの下などあまり目立たない部分に適しているかどうかで使い分けられます。

このようにファブリックも同様に検品されます。従業員は素材を1 メートルずつスキャンし、目で見て、手で触って確認を行います。こうすることで、破損や糸引き、色ムラなどを確実に排除することができるのです。その後、検品されたレザーとファブリックはカテゴリーに分類して保管されます。

最後にソファにとって何が最適な素材なのか、という疑問が残ります。それはヌバックレザー、ビスコース、それともベルベットでしょうか?確かなことは、私たちの工場から出荷される素材は全て最高のものであること。その中からあなたに最も適した張り地をお選びください。